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Author:カジヤ
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月山富田城のお殿様 塩冶氏の最期

つづき。


高師直 (こうのもろなお)の手から逃げ延び

なんとか出雲国にたどり着いた

塩冶高貞 (えんやたかさだ)は

追手の 山名時氏 (やまなときうじ)との

一戦に向け陣を張ります。


そこへ、1人の家来が駆けつけました。

この家来は高貞の妻、顔世御前に従っていた者でした。


「奥方様と若君はお命を果てられました。

 殿がこれからなさろうとする戦は

 何のためでございましょうか!」


家来は言い放つと腹を切り

自害しました。


妻子の死を知った高貞は絶望に襲われ、

生き延びる希望を失います。


「最愛の妻と子を失った今、

 これから先の人生になんの意味もない。

 無念至極。

 我らを陥れた憎き師直(もろなお)め。

 この恨み、晴らさでおくべきか!」


悲しみと怒りに震え、絞り出すように叫んだ後

馬上で腹を切り、高貞は地面に転がり落ちました。


家臣の一人、木村源三が駆け寄り

高貞の首を切り落として、鎧と共に田んぼの中に埋めました。


そして、自らも腹を切り、高貞の首の切り口を隠しながら

息絶えました。


その後、山名の兵が高貞の首を探すことになるのですが、

木村源三の足元の泥が決め手となり

やがて、田んぼに隠された首が発見され

高師直の元に送り届けられます。


これにより、塩冶一族の嫡流は没落しました。

が、この先、同族佐々木一門の末裔から塩冶を名乗る者が現れます。




塩冶高貞を死に追い込んだ高師直は

その後、幕府を二分する混乱の末

あっけなく死を迎えることとなるのでした。




つづく。






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