月山富田城のお殿様 顔世御前の一行
つづき。
高師直 (こうのもろなお)の陰謀によって
謀反の疑いをかけられた 塩冶高貞 (えんやたかさだ)は
師直との戦に備える為、密かに京を抜け出し
出雲国を目指していました。
高貞が京を出た少し後に
妻の 顔世御前 (かおよごぜん)と子供たちも京を抜け出ました。
これを知った師直と 足利尊氏 は
家臣に高貞追討を命じ、後を追わせました。
西へ西へと急ぐ顔世御前の一行に
尊氏の追手が迫ります。
懸命に逃げましたが、播磨国でとうとう追いつかれてしまいました。
20人ほどの家来たちは
顔世御前と子供たちを近くの小屋に入らせ
追手と対峙します。
しかし、多勢に無勢。
次々と倒されてしまいました。
残りの家来たちは小屋に逃げ込み
矢を放ち、必死の抵抗を見せます。
投降すれば、顔世御前だけは助かり
師直の元に連れて行かれます。
子供たちや家来は討ち取られてしまうでしょう。
やがて矢も使い果たし、討つ手が無くなると
一行は覚悟を決めました。
家来の一人、八幡六郎は、3歳の次男を抱き上げると、
近くにいた僧に託します。
この子を弟子にして、出雲へつれていってくれ、と。
快く受け取る僧に感謝すると
六郎は小屋に戻り、最期の一戦を覚悟します。
小屋の中では家来の塩冶宗村が
顔世御前に逃げるように勧めていました。
つづく。
高師直 (こうのもろなお)の陰謀によって
謀反の疑いをかけられた 塩冶高貞 (えんやたかさだ)は
師直との戦に備える為、密かに京を抜け出し
出雲国を目指していました。
高貞が京を出た少し後に
妻の 顔世御前 (かおよごぜん)と子供たちも京を抜け出ました。
これを知った師直と 足利尊氏 は
家臣に高貞追討を命じ、後を追わせました。
西へ西へと急ぐ顔世御前の一行に
尊氏の追手が迫ります。
懸命に逃げましたが、播磨国でとうとう追いつかれてしまいました。
20人ほどの家来たちは
顔世御前と子供たちを近くの小屋に入らせ
追手と対峙します。
しかし、多勢に無勢。
次々と倒されてしまいました。
残りの家来たちは小屋に逃げ込み
矢を放ち、必死の抵抗を見せます。
投降すれば、顔世御前だけは助かり
師直の元に連れて行かれます。
子供たちや家来は討ち取られてしまうでしょう。
やがて矢も使い果たし、討つ手が無くなると
一行は覚悟を決めました。
家来の一人、八幡六郎は、3歳の次男を抱き上げると、
近くにいた僧に託します。
この子を弟子にして、出雲へつれていってくれ、と。
快く受け取る僧に感謝すると
六郎は小屋に戻り、最期の一戦を覚悟します。
小屋の中では家来の塩冶宗村が
顔世御前に逃げるように勧めていました。
つづく。
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