松江城のお殿様 松平綱隆
つづき。
松平直政 が死去すると、
長男の 松平綱隆 が跡を継ぎました。
このころ、松江藩は混乱し始めていました。
社会不安や財政悪化、大水害などが起きたためです。
そんな時のことです。
ある日、綱隆は松江の西にある岬、日御碕(ひのみさき)に遊びに行きました。
日御碕の日御碕神社には
優れた能力を持つ神主がいました。
神主はその力を綱隆に披露しました。
余興に沖の帆掛け舟を神通力で止めて見せたのです。
ですが、綱隆はそんなことより
神主の美しい妻に目を奪われていました。
神主の妻は、家老の娘でした。
綱隆は家老に命じます。
娘を連れ戻せ、と。
しかし、家老は命令に従いませんでした。
綱隆は激怒し、腹いせに神主を流罪にしてしまいました。
怪しげな術で、沖の船を止めた。
その妖術で人々を惑わし、世を混乱におとし入れようとする不届き者。
こんな言いがかりで神主を隠岐の島へ流してしまったのです。
無実の罪でひどい仕打ちを受けた神主は
隠岐で怒りと恨みを抱きました。
100日の荒行ののち、三日三晩断食を行い、
松江城の方を睨みながら息絶えました。
神主の帰りを待っていた美しい妻も自害してしまいました。
やがて、松江城に白い鷹が舞うようになります。
そして、次々と不吉な出来事が起こり始めました。
綱隆にも不幸が訪れました。
45歳の若さで急死してしまったのです。
松江藩は神主に呪われてしまったのかもしれません。
つづく。
松平直政 が死去すると、
長男の 松平綱隆 が跡を継ぎました。
このころ、松江藩は混乱し始めていました。
社会不安や財政悪化、大水害などが起きたためです。
そんな時のことです。
ある日、綱隆は松江の西にある岬、日御碕(ひのみさき)に遊びに行きました。
日御碕の日御碕神社には
優れた能力を持つ神主がいました。
神主はその力を綱隆に披露しました。
余興に沖の帆掛け舟を神通力で止めて見せたのです。
ですが、綱隆はそんなことより
神主の美しい妻に目を奪われていました。
神主の妻は、家老の娘でした。
綱隆は家老に命じます。
娘を連れ戻せ、と。
しかし、家老は命令に従いませんでした。
綱隆は激怒し、腹いせに神主を流罪にしてしまいました。
怪しげな術で、沖の船を止めた。
その妖術で人々を惑わし、世を混乱におとし入れようとする不届き者。
こんな言いがかりで神主を隠岐の島へ流してしまったのです。
無実の罪でひどい仕打ちを受けた神主は
隠岐で怒りと恨みを抱きました。
100日の荒行ののち、三日三晩断食を行い、
松江城の方を睨みながら息絶えました。
神主の帰りを待っていた美しい妻も自害してしまいました。
やがて、松江城に白い鷹が舞うようになります。
そして、次々と不吉な出来事が起こり始めました。
綱隆にも不幸が訪れました。
45歳の若さで急死してしまったのです。
松江藩は神主に呪われてしまったのかもしれません。
つづく。
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