大明京のお話 その2
つづき。
国重が素晴らしい刀を作ることができたのは
ある不思議な出来事が起きたからです。
その日、国重の妻は珍しく寝坊してしまい、
夢を見ていました。
夢の中で突然金色の光に包まれました。
光の中には観音菩薩様のお姿が現れ
思わず声を上げようとしたとたん
夢から覚めてしまいました。
ありがたい夢だったと、国重の妻は
しばらく夢心地でいたのですが、
ふと、妙な事に気がつきました。
一人でいるはずの夫の国重の仕事場から、
2人で鉄を打つ音が聞こえてきたのです。
誰か手伝いがいるのか、と思い仕事場をのぞいて見ると
なんと、真っ白な着物を着た女が国重の仕事を手伝っていたのです。
しかも、その女の腰から下は煙のように霞んでいました。
驚いた妻はいちもくさんに床へ戻り、布団の中でじっとしていました。
しばらくすると、2人分の音は消え、
いつものように国重が鉄を打つ「カンカン」という音だけになりました。
朝食についた国重は、特に変わった様子もなく
そのうち、妻もこの出来事を忘れてしまいました。
その後、国重の腕前はとても上達し、評判の刀鍛冶となりました。
つづく。
国重が素晴らしい刀を作ることができたのは
ある不思議な出来事が起きたからです。
その日、国重の妻は珍しく寝坊してしまい、
夢を見ていました。
夢の中で突然金色の光に包まれました。
光の中には観音菩薩様のお姿が現れ
思わず声を上げようとしたとたん
夢から覚めてしまいました。
ありがたい夢だったと、国重の妻は
しばらく夢心地でいたのですが、
ふと、妙な事に気がつきました。
一人でいるはずの夫の国重の仕事場から、
2人で鉄を打つ音が聞こえてきたのです。
誰か手伝いがいるのか、と思い仕事場をのぞいて見ると
なんと、真っ白な着物を着た女が国重の仕事を手伝っていたのです。
しかも、その女の腰から下は煙のように霞んでいました。
驚いた妻はいちもくさんに床へ戻り、布団の中でじっとしていました。
しばらくすると、2人分の音は消え、
いつものように国重が鉄を打つ「カンカン」という音だけになりました。
朝食についた国重は、特に変わった様子もなく
そのうち、妻もこの出来事を忘れてしまいました。
その後、国重の腕前はとても上達し、評判の刀鍛冶となりました。
つづく。
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